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2016年5月24日火曜日

夏休みの自由研究のテーマとかをいまさら考えてみる

自分が小学校や中学校の時分には長期休暇には必ず宿題が付いてきて、それも計算や英単語の筆記などの単純作業はまだ早いうちに終わらせられるのだけれど、自由研究とか観察日記とか、タイトル自由の実験やレポート、新聞などの自由度と難易度の高い課題には毎度頭を抱え、何のテーマにするか考えている間に時間だけが過ぎ、結局休暇ラスト数日でやっつけ仕事で適当にやってしまうというのが、毎年のことだった。


自分では一生懸命に考えたテーマのはずなのに、先生に評価されるのは他の子の、どう考えても中学生の知識ではできないような、つまり知識のある大人の手を借りたことが明らかなものであったりして、世の中の不公平を感じた。学校では、やり方を教えずに自由にやれ、といって高度な課題をだす。すると、出された方は、先生がやり方を教えてくれないのなら、身近な年長者に頼らざるを得ない。ここで、その身近な年長者がたまたま技術系の仕事をしているなどで非常に知識があった場合には、その子は運がいいのか悪いのか、自前の知識だけで勝負する我々とは、はじめから勝負にならない。

学問の世界にも、テーマの決めかたからレポート、論文の書き方、実験の記録の残し方などの、研究を行う上での作法がある。私が初めてこの作法に触れたのは大学3年で、実験のレポートを記述するのに必要で教わったのだった。そのまとめ


そしてそのとき、自分はこれまでなんてもったいないことをしてきたんだろう。長年かけて蓄積された学問のルールには、それなりの合理性がある。なのに高校までの先生は、自由課題を出すときに、そのルールについては一言も触れなかった。これではそのルールを知っている者勝ち、もしくはそのルールを教えてくれる人が身近にいる者勝ちになってしまう。


そこで、今さらながら、正しい学問の世界のルールを知った状態で、自由研究のテーマを考えてみる。

テーマ=目的 と言い換えてもいい。


例1 算数、数学 

電卓とパソコン、辞書を使わずに円周率をできるだけ正確に計算する


割と小学生から高校生まで使えるテーマだと思う。難易度は年齢に合わせて変化する。

もっとも簡単な方法は円に内接する正六角形の作図だろう。これで円周率は3より大きいことはわかった。4より小さいことを知るためには何が必要だろうか。

図形を描いて求めるのなら三角比表があると便利。たいてい高校の数学の教科書についてる。

答えが円周率になる無限級数から収束の早いものを選んで計算する(高3レベル)。たぶんこれが一番精度が高い。

別に、作図した円に沿って濡れた糸を置いてその長さを図っても構わない。

円周率が余裕なら、楕円の円周と短軸、長軸半径の関係、球の体積、表面積と半径の比、楕円体の体積、表面積などをできるだけ高精度に求める方法でも考えるといい。



例2 理科、図工 

牛乳パック一枚と防水テープとはさみを使い、できるだけ多く水をためられる容器をつくる。

はかりで重さを計測し、からの状態のパックの重さを引けば水の量が分かる。普通に牛乳パックの形なら、1リットルと少し入る。これをどこまで増やせるか。


例3 社会 

歴代総理大臣を格付け。


外交、経済、思想、人格、福祉などの教科ごとに、歴代総理を採点。総合点の高い順に格付け。 採点基準は明示すること。 *全員やるのが難しいなら、在職2年以上に限るなど選抜メンバーで行う。

別に総理でなくても構わない。例えば歴代征夷大将軍から主な功績のある人を数人選んできてやってもいい。


例4 音楽、保健体育 

音の周波数が分かるアプリで、自分や友達の声の高さ低さを計測。


話し声と歌声では違うのか。一番高い声と一番低い声との差はどれくらいか。大勢調査すれば、男子が変声期であることがわかる。「先生、男子が声出してくれません」出せないんじゃなく出さないんだということを教えてあげてください。

例5 社会 

歴史のIFを空想してみる


「歴史にIFは禁物」とは、某トリオ芸人的には「歴史のIFを考えよう」ぐらいの意味だろう。

「太平洋戦争のなかった世界の日本」とか。

・天皇陛下は未だに大元帥
・戦略原子力空母「あかぎ」「かが」「しょうかく」「ずいかく」就役中
・男子には2年の兵役義務
・台湾、朝鮮、樺太、千島が日本領
・北千島が要塞化
・「民政党」「政友会」の保守2大政党
・内務官僚が超エリート
・軍人の地位は医師や弁護士を凌ぐ
・国連安保理常任理事国は米英日仏露
・日英同盟復活
・「大和」が現役

「もしソ連が崩壊していなかったら」とか



例7 社会 

安倍総理の次の総理大臣・自民党総裁を予想する。


数人候補を挙げてそれぞれの取りそうな政策とその結果まで予測すれば面白そう。

例8 社会 

20年後の日本を予想


名前が変わるもの 自衛隊→国防軍 あと何があるかな。某政党とか。
GDP成長率、インフレ率、失業率、人口、消費税率、、、なんでも予想してみる。


2015年3月18日水曜日

レポートの書き方



日本の教育の改善すべき点の一つに、物事のやり方を教えずにやらせている、ということがあると思います。


例えば夏休みの自由研究などの課題が出されたときに、先生はレポートの書き方についてはほとんど教えてくれません。私も、ちゃんとしたレポートが書けるようになったのは大学3年でやった実験のおかげで、それまでは正しい書き方を知りませんでした。そんなレポートの書き方について考えてみます。


レポートは、序論、本論、結論の順に3段構成で書かれるのが基本です。起承転結ではいけません。そもそも起承転結というのはもともとが漢詩の書き方であり、プロの物書きが使う難易度の高い構成です。しかも、転という展開は科学的な文章には不要です。序論と本論は、まっすぐに結論をさししめしているのが良いレポートというものです。


序論


初めに書くのが序論です。序論の目的は、そのレポートが何のために存在するのかを明らかにすることです。一般的に、論文の価値を決めるのは序論であるとされています。どんなに画期的な研究をしても、序論の書き方が下手では、誰にもその論文を読んでもらうことができず、したがって、正当な評価を受けることもできなくなってしまいます。くれぐれも序論は慎重に言葉を選んで書きましょう。


序論の内容としては、背景と動機が挙げられます。そのレポートの研究が何のために必要であるのかを、この二つを使って説明していきます。

背景


その研究を行う分野の現在の状況を述べ、その研究によって新しく分かると予想できることを説明します。過去に行われた類似の研究(=先行研究)があればいくつか挙げ、本論で述べる研究との関係を説明します。

動機


その研究を行うに至った経緯を書きます。なぜいまその研究を行う必要があるのかを、その研究によって新しく理解できる、または可能になると期待されることを挙げて説明します。

本論


序論の次は本論です。どのような研究をしたのかを説明する部分になります。内容としては、目的、方法、結果、考察の順に書きます。

目的



箇条書きで簡潔に、その実験の目的をまとめます。複数ある場合には順番に番号を付けます。

方法


方法は、料理のレシピに当たる部分です。あまり詳しく描写する必要はありませんが、ある程度の知識のある人が読んで、その研究を再現できる程度の情報は載せておくのが一般的です。

結果


目的と同様に、箇条書きで簡潔に、実験の結果をまとめます。目的の項目に記載した目的と1対1対応させて書きます。目的が複数ある場合には、結果も複数に分けて書き、番号も目的の項目と対応させ、例えば、結果1=目的1に対する結果、結果2=目的2に対する結果、という風に書きます。

考察


考察は、割と自由に書いて良い部分です。自分の考えたことを体系的にまとめて書いておきます。研究が成功した場合には、うまく言った理由、研究が失敗した場合には、失敗した理由を書きます。一般的に、学問上の大発見はたいてい失敗した研究に対する考察がきっかけであるようです。


結論



最後が結論です。考察に書いたことをもとに、その研究で新しく分かったことをまとめて書きます。学生の書くレポートであれば、その内容は間違っていてもいいので、自分の考えをうまく言葉にしてまとめておくと、評価を受けやすくなります。


以上が私の考える良いレポートの書き方です。