2015年8月21日金曜日

発達障害 wais-3 結果



以前に発達障害の診断のために受けたwais-3心理検査の結果です。知的能力を測定する14種類の検査を行います。結果は14個の下位数値と、下位数値を計算して得られる4個の群指数、動作性IQ、言語性IQ、全検査IQの計21個の数値で表されます。

下位数値は全人類の平均を10点として、14種類の検査の点数を1点~19点までの範囲で表したものです。群指数と3種類のIQは全人類の平均を平均を100として、85–115の間に約68%の人が収まり、70–130の間に約95%の人が収まります。

発達障害ではない人はこれらの点数がだいたいすべて近い値になるのに対して、発達障害の人は点数のばらつき(=個人内差)が大きく、できることとできないことの差が激しいとされています。

結果


見事に凸凹です。

知能指数(IQ) 

全検査(FIQ)126
動作性(PIQ)112
言語性(VIQ)134

群指数 

言語理解(VC) 136
知覚統合(PO) 103 
作動記憶(WM) 130
処理速度(PS) 89

下位指数

言語性尺度

単語 16 
類似 15 
知識 17 
理解 11 
算数 17 
数唱 15 
語音 13
  

動作性尺度  

配列 17 
完成  8 
積木 12 
行列 12 
符号 10 
記号  6 
組合 10

言葉の説明と点数

群指数

言語理解 136……言語の理解、表現に加え、言葉で思考する能力
知覚統合103……主に視覚から入る情報を処理し、理解したり、それによって考える能力。また、空間認知をしたり、視覚-運動協応といい、手先の器用さを示す能力
作動記憶130……主に聴覚から入る情報を短期的に記憶し、また、その短期記憶にある情報を使って、計算、文章理解などの心理的作業を行う能力
処理速度89……視覚的な情報を短期的に記憶する能力や、視覚情報に基づいて心理作業をするときの処理スピード


下位指数


単語16  学習や理解の程度、語彙の言語表現力
類似15  抽象言語理解。 
知識17  文化によって獲得した一般知識の程度
理解11 抽象的な社会慣習、規則、経験を扱う能力。
算数17  数学問題を暗算する集中力
数唱15  注意・集中。
語音13  注意と作動記憶。  
     
配列17 論理/逐次的推理、社会見識。
完成 8 視覚的細部を素早く感知する能力。  
積木12 空間認知、視覚的抽象処理、問題解決力。 
行列12 非言語的抽象課題解決力、帰納的推理、空間推理。 
符号10 視覚的-運動協応、運動と心のスピード。 
記号 6 視覚認知、スピード。
組合10 視覚分析、統合、組み立て


教えてgooで聞いてみた結果


以下抜粋

群指数には比較的大きなバラツキが見えます。
言語理解 VC 136     VC-PS=47
知覚統合 PO   103     WM-PS=41
作動記憶 WM  130     VC-WM=6
処理速度 PS  89


下位検査評点(標準10、SD)でも、 15以上の項目がある(2SDも離れているのもある)一方で、6,8,10,11などの項目もあり、パッとみて判断し的確に認識する情報処理や思考の速度が、(他の項目の際立った高性能振りに比較して)著しく劣っています。


通常の人間社会では、視覚情報やタイムリーな瞬時判断はとても重要な要素で、それが他の集団メンバーと著しく異なっていると、メンバー間で相互に心理的に不協和や不信を引き起こします。一体感も生まれにくくなってしまいます。


このWIAS-Ⅲの結果を重視する限りに於いては、「知的に高い活動をするフェースツーフェースの職場でメンバーになって仕事をするのは、向いてない」と思います。
研究者集団の関係、あるいは指導者と被指導者の関係というのは、ちょっと大変だと思います。 


もちろん例外は世の中にあって、発話障害、聴力障害、視力障害を持っている研究者でも学会で十分に活躍するケースもあります。ただ、「フェースツーフェースの職場でメンバーになって仕事をするのは、職場メンバーや来訪者との即時レスポンスがうまく出来ないので、向いてない」というだけです。

http://challenged.co/1012 をみました。

物理を専攻して来たという経歴から想像すると、医療、医学、精神医学、脳神経科学、生理学、発達論などの基礎知識を質問者さんはあまりもってないと思います。そして社会の一般人、企業人、教育関係者も事情は同じです。 


そうした知識状態の人が、広汎性発達障害、発達性協調運動障害、心理テストの評点や評価を表す言葉を、相互に使っても、共通の理解になることも、理解が進むこともないと考えた方がイイです。


PDD(広汎性発達障害)、高機能自閉症、アスペルガー症候群、発達性協調運動障害、感覚障害などの言葉を使うほど、関係者の理解が別々の方向に向かってしまい、バラバラになり、理性的な思考から離れて、感情的好悪や排斥に向かうという傾向が高くなると、私は思います。


(ア) 不注意による計算ミスと書き間違いが多すぎる。
(イ) 黒板やノートに文字をきれいに書くことが難しい。
(ウ) 手本に示された授業と同様に模倣した行動をするのが難しい。
(エ) 上司の指示、関係者からの伝言や注意を忘れてしまうことが多い。
(オ) 指示を受けるときに、話を聞きながらメモを取ることが難しい。
(カ) 家で長時間勉強することが難しい。 (長く続けるのは体力や集中力が持たない)


こういう状況があると、他人との関係が頻繁にあり、そこでのやりとりが重要なポイントになる仕事は、向いてないといっても過言ではないです。


小説や随筆、歴史物、科学概説の読み本などの叙述家、作曲家、ゲームプログラミングなどで、他人とのメッセージ交流が作業中仕事中には多くない、仕事をさがすのが良いように思います。

抜粋終わり


https://oshiete.goo.ne.jp/mypage/history/question
2016/5/27 追記 

病院からもらった文書



得意な点




  • 言語処理の能力は非常に高く、言葉や文章を理解して使う能力に優れている。単語の知識や語彙力が豊富で、文章作成能力は高いだろう。
  • 記憶力がよく、耳で聞いた言葉やセリフを記憶する能力に長けている。また、一度しっかり覚えたものは忘れにくく、長期記憶が優れている。
  • 計算力は非常に高く数字に強い。
  • 一つのことに集中しているときは、優れた能力を発揮する。やることがはっきりしていてそのことだけに集中できるような状況ならば、よい仕事ができるだろう。逆に、同時に二つのことを並行して行うような状況や、注意もいくつかに配分しなければならない状況、色んな刺激(必要な刺激も不必要な刺激もいろいろ)が飛び込んでくる状況等は苦手である。
  • 非常にまじめで、課された課題に真剣に向き合う姿勢がある。



苦手な点




  • 言語力は高く日常生活に支障が出ることはないが、人とのコミュニケーションにおいて、少ない言葉からピンと理解する力が弱いかもしれない。わからないことは自分が分かるまで質問した方がよい。
  • わからない時に不安やパニックになりやすく、自分なりにイメージして推測したり自分で考えて動くことが苦手である。仕事において、相談役をつけてもらうといいかもしれない。また複雑な仕事は、手順や必要条件など文字で書き表し、視覚化するとよいかもしれない。(相手との話し合いの時にも役に立つだろう)
  • 2つもしくは複数のことを同時に行うことが苦手である。可能な限り一つずつ行えるようにしていくとよい。(聞くと同時にメモを取らない。聞いた後にメモを取る時間をもらう)
  • 視覚的に細部の情報を捉えることが苦手である。同じような図形、記号、文字、マークなど見間違える可能性がある。時間を使ってしっかり確認するか、自分なりに分かりやすいように区別しておくとよいかもしれない。
  • 検査の最後の方になると、じっと座っていられず足をばたつかせ、落ち着いていないことがあった。長時間座りっぱなしの仕事では、時折立ち歩くなどの工夫が必要である。また、集中しすぎて疲れてしまう恐れがあるため、こまめに休憩をとるとよいだろう。