2015年2月27日金曜日

クサガメ紹介

どうも、俺はクサガメのオスだ。 この家に飼われて18年目になる。俺を買う金を出したのは、そのころまだ小さかったうちの親父だ。400円だった。親父は俺たちカメの体重を比べるように持ってみて、一番重かった俺を選んだらしい。


そのあと何年かは、親父のお母さんが俺の世話をしてくれた。親父はたまに水を換えるくらいだった。俺の体が大きくなるので、水槽は何度も変わった。えさの量も増え、今では一粒の大きさの大きい、大きなカメ用というえさをもらっている。


私は玄関に置かれた水槽の中にいて、天気のいい日には俺を日に当てるためにドアが開け放たれる。俺は水槽の陸地に日か当たる間は、いつも陸地に上がって体を日差しで温める。


俺が水槽の端で親父を見上げるように2本足で立っていると、親父はたまに庭を歩かせてくれる。
俺が歩いている間に水槽がきれいになっている。親父はおれのあとをついてきて、俺が高いところに上ろうとすると、俺を低い地面におろす。


最近えさの他に小さいエビをもらえるようになった。えさは親父のお母さんがくれるんだが、エビは親父がくれる。いつか刺身やタニシや、ナメクジやダンゴムシも食べてみたい。


俺ももうすぐ20歳になる。この大きさのカメとしてはかなりの年齢だ。せめて死ぬ前に自分の子孫を残したいと思うが、どこかにメスのノラクサガメなんかいないのだろうか。