大和型 大和、武蔵
タミヤ製
大和が最終状態で武蔵が新造時のため、姉妹艦ながら形状がやや異なる。武蔵に4基装備される15.5cm三連装副砲が、大和では2基に減らされ、外した副砲の部分に12.7cm連装高
角砲が計6基増設されている。大和では舷側、主砲塔上など随所に25mm対空機関砲が装備されるが、武蔵では機関砲の数は少ない。その分作る手間も少ない。
フジミ製
特シリーズにしては部品の形状が繊細さに欠ける。タミヤ製には存在しないレイテ沖海戦時、大和新造時、超大和型戦艦(大和の部品に51cm連装主砲3基が追加されている)、喫水線下再現モデルなどがあり、バリエーションが多い。艦船モデル業界では、大和型だけは何を出しても売れるそうなので、フジミはこの大和型で上げた利益で特シリーズ23.金剛型以降のハイディティール精密模型を開発したのではないだろうか。
金剛型 金剛、榛名、比叡、霧島
ハセガワ製
部品数が少ないため作りやすく、塗装もしやすい。その代り、艦橋や飛行甲板の形状など、姉妹艦内で4隻それぞれに差異の大きい部分まで共通部品化されており、姉妹艦を一隻ずつの特徴をとらえて作り分けるのにはハードルが高い。艦これやアルペジオの金剛型は当製品らしい。
フジミ製
ハセガワ製と対照的に、一隻ずつの特徴をほぼ正確に再現している。同社の1/350製品の3D設計データを流用したとのうわさがある。その代り部品数が多く、綺麗に塗装するのも難易度が高い。高角砲の砲架や単装機関砲の表現はWL共通部品を凌ぐ。当製品を別売りの専用エッチングシートと木甲板シール、ナノドレッド高角砲と機関砲に交換すれば、決定版というべき完成品に仕上がるだろう。何時か挑戦してみたい。
扶桑型 扶桑、山城
アオシマ製(リテイク版)
金剛型と同様に、扶桑と山城も差異の多い姉妹艦である。個人的には扶桑の不安定艦橋がお気に入り。艦橋のすぐ後ろにある3番主砲が前向きなので、その砲身をさけるために艦橋基部が一部中空になっている。
伊勢型 伊勢、日向
架空艦
超大和型
フジミ製
大和型のバリエーションの一環らしく、大和型の船体に51cm連装砲を3基と多数の長砲身10cm高角砲を装備したもの。副砲は装備しない。主砲の迫力は圧巻だが、大和型との共通部品には大和型に見られたのと同じモールドの甘さが残っている。砲身が円筒型ではなく、四角柱に近い形になっているなど、高角砲の作りがやや雑な感じがする。
天城型戦艦
フジミ製
天城、赤城
空母として有名な赤城は、巡洋戦艦として起工されたものが軍縮条約の締結によりそのままでは建造できなくなり、その条約の規定により空母として完成された。山岳名が艦名になっているのはそのためである。当初は姉妹艦の天城も同様に空母として完成するはずがったが、関東大震災により船体に深刻な被害を生じたため、代わりに戦艦として起工されていた加賀が廃艦の運命を逃れて空母となった。
その赤城がもし戦艦として完成していたらという架空艦である。赤城と天城の2種類が販売されているが、中身は全く同一である。フジミの特シリーズと比較するとシンプルで組み立てやすい。艦首の旗竿が大きすぎる気がする。長門型の妹分だが、2隻の姉よりだいぶ長くて同じケースに入らない。
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